筋断面積

①筋の原理

 
筋は筋線維というひも状の細胞が束になって出来ています。
筋の体積は、筋線維の断面積(=横断面積)長さの積によって成り立ちます。
 
 
 
トレーニングを行うことによって...
 
 ①断面積が肥大する
 ②ほとんど増加しない
 ③長さは増加しない。身長が伸びない限り..
 
よって、トレーニングによる筋肥大は筋線維の断面積が肥大することが主な要因です。
筋線維というワードは、これから本サイト上での重要ワードですので
覚えておいて損はないと思います。
 
 
①断面積について
 
皆さんは筋肉が大きい人と小さい人でどちらが力が強いと思いますか?
おそらく経験からわかっていると思いますが、そりゃ大きい人の方が強いですよね。
筋肉の原理も一緒です。
筋の発揮する力は筋の断面積に比例します。
 
つまり、筋が太ければ太いほど力が強いということです。
 
下の図は福永ら(1978)の研究で筋の断面積と発揮筋力の関係について調べたものです。
 
 
このように男女問わず、筋肉の太さと筋力は強く関係しています。
そのため、筋力を高めたいのであれば筋肉を太くするするのも一つの方法です。
 
 
②筋線維の数について
 
筋線維の数は、人によって異なります。
上腕二頭筋の筋線維数は約210000本あるといわれています。
ある研究によると、上腕二頭筋の筋線維数を調べたところ多い人と少ない人で3倍ものの差がみられました。
しかし、筋線維の数は遺伝的要因でありトレーニングによってもほとんど増えることはありません。
 
このように個人差の大きい筋線維の数ですが、筋の断面積の肥大に大きく関わっているのです。
 
先ほど、筋の断面積の肥大は、筋線維の肥大によるものだと説明しました。
例えば、上腕二頭筋の筋線維数が100000本の人と200000本の人がいて、
同じだけトレーニングをして一本あたりの筋線維が同じだけ肥大したとします。
 
筋の断面積は、「筋線維の断面積×筋線維数」ですので、
200000本の人の方が100000本の人よりも筋の断面積が2倍、肥大した結果になります。
 
このように筋線維の数は筋肥大に大きく関わります。
 
筋肉がつきにくい人は実際にいますが、元々の筋線維の数が原因であまりつかない人もいるかもしれません。
これも変えようのない才能というものですので、しょうがないですね。
 
 
 
③筋線維の長さについて
 
筋の収縮速度は筋の長さに比例します。
つまり、筋が長いほど速いということです。
 
また、パワー(仕事率)は、
仕事率(W)=仕事(J)/時間(s)=力(N)×距離(m)/時間(s)=力(N)×速度(m/s)
で求められます。
 
よって、筋の体積はその筋が持っている「パワー発揮能力」を示します。
 
あらゆる競技において「パワー」はパフォーマンスに大きく関与しています。
実際に野球で150km/h以上投げる選手をよく見ると、身長が高く180cm以上の人がほとんどですよね。
例えば、有名な選手でいうと大谷選手(193cm 162km/h)やダルビッシュ選手(196cm/156km/h)です。
高いパワー発揮をするには身長が高いほど有利であると分かりますよね。
実はというと、投手のような軽い物体を扱う競技では筋力という要素(筋断面積)はほとんど必要ありません。
 
 
しかし、投擲のような重い重量を扱う競技では、筋力という要素(筋断面積)の必要度は高くなります。
 
 
どちらにせよ、パワーを上げるためには筋の長さを長くすることはできないので、
筋肉を太くするしかパワー向上への道はありません。(パワー=力×速度)

 

 

ここで覚えてほしいポイントは

筋肉は太いほど力が強く、長いほど速いということです。

ただし、これは最大限発揮した場合の筋肉自体が持っている実力(=ポテンシャル)の話で

ポテンシャルを発揮できるかどうかという話は別でありそれについては②神経系を見ていただければわかります。

 

このサイトで、どのようにすれば筋肥大するのかを理解していただき、それを調合して

自分に合った自分だけのトレーニングプロトコルを作っていただきたいと思っています。